生産者のこだわり
アバカとは
天然繊維アバカ、別名マニラ麻、糸芭蕉とも呼ばれる植物です。かつて静岡県、遠州地方(旧横須賀町)では、掛川市の葛布と並んで、アバカ糸の製糸加工業が盛んに行われており、1000人以上の職人が糸を紡いでいました。 その中でも自家製の糸を使い織布を始めたのがそま工房の始まりです。アバカ繊維は1本1本を機結びで紡ぎ、織り始めますが、天然故に糸切れが多く、常に機械の微調整を必要とします。手間をかけ織り上げられた布はしっとりとした光沢と温かい風合いがあります。
職人の目と技術
アバカの繊維は科学繊維とは違い繊維1本1本の太さにも個性があり、織り上げるまでの全ての工程に人の手を必要とし、職人の目と技術の高さを求められ、織り上げると天然繊維ならではのランダムな縞模様が出来上がります。また、繊維を手で紡いでいるので所々に結び目が現れるのもアバカ布ならではの特徴です。
織りの技術を守っています。
somaで働く私たちは、日本唯一の、アバカの織りの技術を守り、繋いでいきます。