生産者のこだわり
地域とともに。日本独自の文化である「畳」を伝える。
1977年(昭和52年)創業。
現店主が手に職をという強い想いで、脱サラし、静岡市内にある老舗畳店にて5年間住み込み修行を経て焼津市に開業。地域に根付いた畳店を目指し、2015年イ草を使った雑貨店を併設し、畳の良さを積極的に発信し続けております。
「畳」には柔らかさ、香り、肌触りなどの良さに加え、湿度調整効果という日本の気候に適した働きもしてくれます。構造は畳床・畳表・畳縁の三層に分かれており、現代ではイ草だけでなく様々な材料が用いられるようになりました。当店では畳を楽しんで頂くため、それぞれの材料にこだわって畳を製作しています。
畳の良さを丁寧に伝える。
日本には四季折々に変化する豊かな自然の恵みがあります。
その豊かな自然と共存する為、昔から日本人の生活経験と知恵から快適な住空間を創造し、日本独特の住文化を築きあげたのです。その象徴のひとつといえるのが『畳』です。寒暖差があり湿気の多い日本では、通気性に優れた畳は古来奈良時代より床材として重宝されてきたとされています。
「衣・食・住」と欧米文化が私たちの生活の中に深く浸透してきた昨今、フローリングの普及率が高くなった住宅からは畳の空間が著しく減少しています。そんな時代だからこそ、私たちは畳の良さを丁寧に伝えていきたいと考えています。
畳は田んぼで生まれます。
畳の主な材料であるイ草はお米と同じように田んぼで育っています。苗から考えると約1年7ヶ月の長い年月を経て収穫されます。自然の猛威に耐えイ草農家さんによって育てられたイ草は7月に収穫され農家さんの手によって畳表となり畳屋そしてお客様のもとへ届けられます。
畳の心地良さを感じてほしい。
畳の素材となるイ草の産地へ出かけ、農家の方々から生の声、想いを伺い、その想いを製造段階でも1枚1枚に込め、実際に使う方が本当に心地よいと思っていただける製品づくりを心がけています。そして畳の普及活動として、触れる機会の少なくなった畳を身近に感じてもらいたいという思いから、 イ草を使った雑貨の企画・デザイン・製造・販売を行っています。サラッとした心地良い肌触り、心を癒やしてくれるイ草の香り、見た目にも美しい新畳の色味と縁のコントラスト、畳の上で転がった時に耳に届くササッと乾いた音。 自然と生まれ持った『五感』に響く日本固有の文化財産。それがイ草であり、畳を通じ、その心地良さの中に自然を感じ、安らぎの時間と空間を皆様にお届けできれば幸いです。